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院長挨拶
住民立の病院として無差別平等の医療の継続を推進してまいります。
令和6年能登半島地震では、関連死も含め死者が260名に及んでいます。ご冥福をお祈りいたします。
元旦の16時10分、震度7の地震が襲いました。院長の私は日直で病院の中にいました。金沢も震度5強でかなりの揺れを感じ、急いで病棟などを回り、被害状況の把握に努めました。地震発生2時間後には、対策本部を設置し、職員の安否を含め情報収集を開始しました。
今回の地震では、城北病院があって安心という声も聞かれました。1月2月は多くの避難の方を受け入れ、オーバーベッドの準備もしながらほぼ300床満床状態で運営しました。
当院は、HCU(ハイケアユニット)、一般内科系外科系の急性期病棟、地域包括ケア病棟、回復期リハビリ病棟、医療療養病棟、緩和ケア病棟と6種類の病棟が混在する、全国でも珍しい病院です。基本的には地域の医療要求に合わせて病院を変化させてきた結果、このような複雑な病棟構成となりました。当院は、無差別平等の医療を旗印にかかげ、そのために無料低額診療を推進し、どんなに経営が悪くとも差額ベッド代は取らないことにこだわって運営しています。
今回の震災でも、最後のより所として頼りにされることが多々ありました。今後も皆様に寄り添った医療を継続していきたいと考えていますので、よろしくお願いいたします。
城北病院 院長 大野 健次