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院長挨拶

住民立の病院として無差別平等の医療の継続を推進してまいります。
地域の皆様方やご利用者の方々のご支援を受けて着工から4年以上の年月をかけてようやく2020年6月現地建て替えが終了しました。
現地建て替えは、収益的にも難しく引っ越しが多い事からも職員も利用者の方も大変だったと思います。構想の時から住民立の病院であり決してこの地は離れないと心に決めて現地建て替えを決心いたしました。念願だった緩和ケア病棟20床は2019年の6月、重症をみるハイケアユニット10床は2019年8月から稼働しています。2020年の6月からは、救急外来が本格的に稼働をしています。本来ならば大々的に竣工式を行う予定でしたが新型コロナのために大規模な集会はできずに、ひっそりと完成を迎えることになってしまいました。
ベッドは機能を追求した時に床面積の関係で.314床から300床に減らさざるを得ませんでした。また個室は74床と増えましたが、住民立の病院であることを貫くために苦しい経営の中でも差額ベッドは取らずに運営しています。
今、コロナ禍により職を失った方や、店舗の休止となり経済的に追い込まれた飲食店の方などが受診をされる事があり相談を受けることがしばしばあります。そのような方の期待にも応えることができる病院でなければならないと思っています。
この完成により、さらに患者さんに寄り添った民医連医療を推進できるものと考えています。
コロナ禍で当院も今まで経験したことがないような赤字を経験し、この先の見通しが立たないことから暗い気持になることがしばしばあります。しかしこのような時だからこそ、無差別平等の医療を掲げて職員一丸となり頑張っていきたいと思っていますのでこれからもよろしくお願いいたします。
城北病院 院長大野 健次