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卒後臨床研修評価認定病院
NPO法人卒後臨床研修評価機構(JCEP)認定取得
臨床研修の第三者評価で高い評価を頂きました。これからも良医の育成に努めていきます。
JCEPの評価内容
臨床研修の第三者評価とは
城北病院では2011年から臨床研修の第三者評価であるNPO法人卒後臨床研修評価機構(以下JCEP)による評価を受けています。JCEPは、国民に対する医療の質の改善と向上をめざすため、臨床研修病院における研修プログラムの評価や研修状況の評価を行い、臨床研修病院のプログラム改善、医師の養成に寄与することを目的としています。
城北病院がJCEPを受審する目的
城北病院は40年以上前から200人以上の医師を育ててきた歴史があり、自前の研修制度について誇りを持っていますが、その研修は第三者からはどんな評価を頂けるのか、そして評価を受けることで更に研修内容をレベルアップさせることを目的に受審をすることにしました。これまで3回受審していますが、受審を続けることで、全国レベルの質を維持することができています。JCEP認定施設は北陸3県で2施設、城北病院が第1号です。
JCEPの評価内容
貴院においては、5つの研修アウトカムを定め、地域に根差した総合力を持つ研修医を、病院職員全体で育てていこうとされています。病院規模に比較して剖検例数が確保され、CPCも適切に開催されており、症例レポートについても指導医の懇切な指導が読み取れます。指導医によるメンタル面のケアも含めた頻回の研修医面談、放射線技師によるエコーの指導、検査技師による優れた研修テキストの作成、救急当直における形成的評価に基づいた段階的研修など、臨床研修の質向上を目指す取り組みについて高く評価するところです。しかし一方で、インシデントレポートや退院時サマリーの作成率の向上、研修医の実務規定の整備、協力施設研修医評価基準の構築など、今後の課題も残されています。一般外来では症例数を確保した充実した研修が行われていますが、指導医の点検の仕組みについて若干の検討が望まれます。これらに取り組むことにより、一層良い指導体制が構築され、臨床研修病院として更なる水準へと到達されるに違いありません。貴院の臨床研修の益々の御発展を祈念いたします。
項目別の評価
概ね『適切』と評価されました。(中項目19/27 70%、小項目79/88 90%)
今後の取り組み
今後も、多職種協同の力を活かしながら、病院全体で研修医を育てるシステム作りに力を入れていきます。インシデントレポートについては、再発防止やシステムの改善につながる重要なレポートという認識を研修医の中に育てながら作成率向上に向けて努力を行っています。退院時サマリーの作成率向上についても、1週間以内の作成率は60%と向上しています。担当患者さんの入院中からサマリーをまとめる文化作りを進めていきます。
