地域住民の目線で自分たちの役割を考える！

　2024年1月能登半島地震で甚大な被害が発生する中、病院では多くの被災者を受け入れ奮闘してきました。また、全国組織の強みをいかし、全国から看護師が支援に入り励まされると同時に、能登への医療支援と地域訪問を継続しておこなってきました。

　城北病院は、地域の健康友の会の方々と一緒に、安心して住み続けられるまちづくりと、健康づくりの活動をおこなっています。青空健康チェックや夏の熱中症訪問、冬の雪かき訪問、災害時にはかけつけるなど、困った人がいるところに全職員で出向いていく病院です。そして、無差別平等の医療を掲げて、無料・低額診療をおこない、誰でもいつでも安心してかかれる病院を目指しています。地域から頼りにされ、病院の活動を共にするパートナーがいる。こんな病院は他にないと思います。

　今、格差社会の進行で経済的に困窮する人が増えています。受診控えや精神的不安による病状悪化などの問題も起きています。だからこそ、看護師にはＳＤＨ（健康の社会的決定要因）の視点で患者さんをとらえ、生活の視点を持って「人」をみることができるように育ってほしいと考えています。また、様々な病期にある患者のニーズに応えられるよう看護の力量を向上させ、地域の他施設等と連携して患者さんの「その人らしい生活」を支えていけるように、自分たちの役割を発揮していきたいと思います。

城北病院　看護部長