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お知らせ
友の会金沢北ブロック
生活保護のことを知りたい
2016年1月30日
社会保障を学ぶ学生と
2016年1月30日
石川県健康友の会連合会 藤牧 渡
金沢大学で社会保障を学ぶ学生が、「生活保護で暮らす人たちの生活や思いを知りたい」ということで、井上英夫名誉教授(生活保護裁判全国連絡会代表)から依頼があり、お話しする機会を設けました。
当日は、3人の学生が聞きたいことをメモしてきて、生活保護で暮す3人の人たちと話しあいました。生活保護で暮すきっかけになったのは何だったか、申請したとき福祉事務所の対応はどうだったか、今困難に感じることはあるか、各種のセーフティーネットからこぼれてしまう人が増加していることに対してどう思うか、学生に期待すること、などでした。
生活保護を受けるために、城北病院のケースワーカーが大きな役割を果たしてくれたこと、わずかなお金でも経済的に安定するので助かること、家計簿をつけることでキチンとした生活ができるようになったこと、電気代やガス代を節約するためにいろいろな工夫をしていること、食べるものもスーパーの安売り時間を狙って買いに行くこと、などの生活実態が話されました。
自分は「まつもとてい」へのかかわりによって生きる希望がわいてきたが、こうした場所が他にはないのか、いつ死んでもいいと思うが世の中の役に立っていると思うから生きられる、と交流の場が心の拠り所になっていることを確認しあいました。
このような生活保護が切り下げられ、その一方で軍事費が5兆円をこすなど、社会保障と戦争は両立しないので、今の政治の危険な動きには皆で反対し、若い学生さんたちも一緒に変えていこうと話し合われました。