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ズボン下を掲げて意見陳述

2015年5月16日

ズボン下を掲げて意見陳述

                        2015年5月16日
金沢北健康友の会 藤牧 渡

 私たち友の会と民医連は、「生活保護基準引き下げは許せない。憲法違反だ」という原告らのたたかいを支援して、「人権を主張する石川の会」に結集し、運動を進めています。5月14日に行われた第2回公判では、弁護士の準備書面についてのパワーポイントを駆使しての論告と、2人の意見陳述が行われました。

Sさんは、陽あたりの悪い部屋で昼でも暗いので、LED電球を2ヶ所につけて工夫していること、エアコンは電気代がかかるのでつけない、など困難な生活ぶりを話しました。

Iさんは、生活保護での暮らしがいかに大変かをわかってもらおうと、9年間はいているズボン下を法廷でかかげて、「擦り切れるほどはいているが、新しい物を買えない」と述べました。また、ボール紙の枠に入れた絵を持ち込み、「趣味は絵を描くことだけど、油絵を描こうと思うと絵の具代がかかるし、額縁もお金がかかるので、ダンボールで我慢している」と語りました。

報告集会では、Iさんを担当した弁護士が「民事裁判は普通書面のやり取りだけで傍聴人には何をしているかわからないのと、裁判所にどう実感してもらうかが大切と、法廷で実物を見てもらうことにした」と報告しました。

井上英夫氏(生存権裁判を支援する全国連絡会会長)も挨拶され、「絵を描いたり、趣味のこともできるのが『健康で文化的』ということではないか。その意味で、今日の裁判は良かった。老齢加算廃止を訴えた裁判と引き下げは許せないと訴えた裁判を結びつけて、朝日訴訟を超える裁判に運動を盛り上げよう」と訴えました。

裁判で被告国側は、「意見陳述は必要ない」と主張しましたが、異例の原告意見陳述が行われた背景には、弁護団の奮闘と毎回50人を超える傍聴人が駆けつける運動の盛り上がりがあると確信できました。
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