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お知らせ
患者様向け
高血圧治療薬ディオバンの臨床研究不正問題に対する当院の見解
2013年8月6日
高血圧治療薬ディオバンの臨床研究不正問題にかかわる
ノバルティスファーマ社の医薬品採用について
京都府立医科大は、製薬会社ノバルティスファーマ社の高血圧治療薬「ディオバン」の効果を調べた臨床研究の論文について、「データに操作が認められた」とする調査結果を発表しました。その後東京慈恵会医科大学も同様に「データが人為的に操作されていた」との調査結果を発表し、操作は同社の元社員によると強く疑われると指摘しています。データ操作により他の薬と比べた脳卒中などを防ぐ効果が、実際より高く見せかけられていた可能性が強まっています。
私たちは、臨床研究の当事者である大学とノバルティスファーマ社が今回のデータの操作について、全容解明に対して責任を持ち、なぜこうした行為が生じたのかを一刻も早く明らかにするとともに、国民に対して説明をすべきであると考えております。また、厚生労働省には、今回の事態を重く受け止め、真摯な対応を求めるものです。
私たち城北病院・診療所では、高血圧治療薬「ディオバン」は採用しておりませんが、今回のデータ操作に関わり同社の社会的責任は極めて重いと考え、その責任を追及するためにもノバルティスファーマ社製品の採用取り消しなど以下の対応を行うものです。皆様のご了解とご協力をお願いいたします。
記
- 城北病院・診療所では、「ディオバン」は採用しておりません
- ノバルティスファーマ社の薬剤に関しては可能な限り使用を制限します
- 他の薬剤に切り替えられるものについては後発品や併売品に切り替ます
以上
2013年8月6日
公益社団法人石川勤労者医療協会
城北病院 院長 大野 健次
城北診療所 所長 莇 也寸志